最近よく聞きますねChatGPT。対話型のAIのチャットツールで、色々な質問をするとAIがテキストで回答をしてくれます。AIの時代がどんどん進んでいて、40オーバーのおじさんにはついていくのがやっとです。
今回はこのChatGPTで何ができるのか、ちょっと検証してみたいと思います。
質問してみる
対話型AIなので、こちらからの質問に対して回答します。Siriやアレクサと違うのは検索結果とかを出すのではなく、実際に人が話すように回答してくれます。インターネット上のあらゆるデータから集計して回答するので、かなりの精度が見込めます。ただ、インターネットの情報であるので100%正しい内容ではないことに注意しましょう。すでに論文など公式文章には適応していけないなどルール化も進んでいます。
Q: 日本全国にある代表的な世界遺産を10個答えて
という質問をしてみました。ちょうど息子が社会の勉強していたので調べるついでに出してみました。また、ChatGPTは漠然とした質問だと精度は大分落ちます。なるべく具体性のある質問をしてあげましょう。
回答は以下の通りです。
A: 以下は、日本全国にある代表的な世界遺産のいくつかです:
- 法隆寺(奈良県): 仏教文化を代表する寺院で、古代日本の美しい仏像と建築物で知られています。
- 姫路城(兵庫県): 白い壮大な城郭で、日本最美の城とされ、ユネスコの世界遺産に登録されています。
- 平等院鳳凰堂(京都府): 鳳凰のような構造が特徴の仏教寺院で、日本の美を象徴しています。
- 広島原爆ドーム(広島県): 広島原爆の被害を象徴し、平和と核兵器廃絶へのメッセージを発信しています。
- 厳島神社(広島県): 水中に建つ鳥居が有名で、美しい景観と信仰の場として知られています。
- 知床半島(北海道): 自然保護地域で、美しい海岸線や野生動物の生息地があります。
- 富士山(静岡県・山梨県): 日本の象徴的な山で、世界遺産として自然遺産に登録されています。
- 古都京都(京都府): 京都市内にある多くの文化遺産や寺院が含まれており、日本の歴史と文化を代表します。
- 日光の社寺(栃木県): 東照宮や輪王寺など、美しい神社と寺院が集まるエリアです。
- 紀伊山地の霊場と参詣道(和歌山県・三重県): 熊野三山などの霊場と、参詣道が含まれ、自然と信仰の融合が特徴です。
これらの世界遺産は、日本の歴史、文化、自然美を象徴しており、多くの観光客や研究者に訪れられています。
そのまま問題にしてもいいような回答になっています。なかなか良い。ただ、利用しているバージョンはGPT-3.5の無料版なので、2021年9月時点までの情報です。最新の情報で更新されるような内容は避けた方がいいかも知れません。例えば、下記のような質問。
Q: 福生市にコワーキングスペースはありますか?
これでアントハウスの情報が出てくるかなと思いましたが。
A: 私の知識は2021年9月までのものであり、特定の地理的な情報は含まれていません。したがって、福生市にコワーキングスペースが存在するかどうかについての最新の情報を提供することはできません。コワーキングスペースの存在や詳細について確認するためには、インターネットで検索を行ったり、地元の情報源やビジネスリストをチェックしたりすることがおすすめです。地元のビジネス協会やカフェの提供情報も、コワーキングスペースの存在を探る手助けとなるでしょう。
やはり出ませんでした。アントハウスは23年8月にオープンしたばかりなので当然ですね。
代わりにアイディアを出してもらう
単純に質問をぶつけるのも良いのですが、ChatGPTをより活用するためには質問するというよりは発想のきっかけにするという使い方もあります。
例えば、毎日の食事の献立を考えるのは大変ですよね。我が家も毎日のように「今日はどうしよう」といつも悩んでいます。そういう時はAIにアイディアと出してもらいましょう。瞬時にいくつかのパターンを提案してくれます。
Q: 鶏モモ肉、豚小間切れ、ダイコン、ニンジン、キャベツ、ナス、トマト、卵、タマネギ、シイタケ、エノキが冷蔵庫に入っています。基本的な調味料はあります。今日は中華が食べたい気分です。全ての食材を使い切る必要はありません。必要であれば少しの材料の買い足しも出来ます。今晩の献立のアイディアを10個ほど下さい。
献立と言っても好みも料理の種類も本当に多岐に渡るため、漠然と「今日の献立を考えて」と聞くと、それはそれでちゃんと回答はしてくれますが、こっちが求めるような答えになりません。人と人とのコミュニケーションでもそうですよね、「今日何食べたい?」「なんか美味いもの!」だと答え出しようがないです。。。というわけで疑似的に冷蔵庫にある食材で中華料理という絞り方で聞いてみました。
A: 中華料理のアイデアですね。以下に、冷蔵庫にある食材を使った中華料理の献立を10個提案します。
1. 酢豚
- 豚小間切れを使って、酢豚を作ります。ダイコン、ニンジン、キャベツを野菜と一緒に炒めて、甘酸っぱいソースで味付けします。
2. 麻婆豆腐
- 鶏モモ肉を使って麻婆豆腐を作ります。ダイコンを細かく刻んで具材として加えることができます。
3. シイタケとエノキの炒め物
- シイタケとエノキを使った炒め物を作り、鶏モモ肉を加えて風味を良くします。
4. ダイコンとニンジンの炒め物
- ダイコン、ニンジン、キャベツを炒め、醤油やオイスターソースで味付けして炒め物にします。
5. タマネギと豚肉の炒め煮
- 豚小間切れとタマネギを炒め煮にし、醤油ベースの甘辛いタレで味付けします。
6. ナスとトマトの炒め物
- ナスとトマトを炒め、鶏モモ肉を加えて中華風のソースで味付けします。
7. エノキと卵の炒め物
- エノキと卵を炒め、軽く醤油で味付けして、簡単な炒め物にします。
8. キャベツの中華風サラダ
- キャベツを千切りにし、鶏モモ肉と一緒に中華風のドレッシングで和えてサラダにします。
9. トマトと鶏肉の煮込み
- トマトと鶏モモ肉を煮込み、中華風の香辛料で風味を出します。
10. タマネギと卵のスクランブル
- タマネギを炒め、卵を加えてスクランブルエッグを作ります。ごはんと一緒に食べても美味しいです。
これらのアイデアを元に、家にある食材を活用して中華料理の夕食を楽しんでください!
食材を買い足しても構わないと書きましたが、買い足さずにアイディアを出してくれました。この中から3~4品ほど選べばもう夕飯のおかずになりますね。作り方を知りたい場合は、「レシピも教えて」や「〇〇の作り方を詳しく」などで聞けば答えてくれます。このようにアイディアを考える際のヒントや提案になるので便利ですね。
簡単な小説を書かせてみる
もはやここまで来たか、という印象です。創作物まで作れるようになっています。よくよく読むとなんだかAIっぽい文章だなと、思わずにはいられませんが、それでも数秒で創作物を作れるのは素晴らしいです。AIに書かせて人間が仕上げ調整するなんていう手法で仕事効率を上げている人もいるようです。
Q: 意味が分かると怖い小説を書いてください。登場人物は日本人。表面上読むと普通の内容だが、裏の意味がわかると怖いと思う内容でお願いします。
どんな内容が出てくるのか、ちょっと楽しみです。何回か試してみましたが、何も指定しないと登場人物は常に外国人で設定も外国になることが多いです。ミステリーを最初書かせてみましたが、謎は読者にゆだねるという内容になってしまい諦めました。
A: もちろんです。以下は、表面的には普通の内容を持ちつつ、裏に隠された意味が怖いと感じられる小説です。
タイトル: “紙の友”
夏休み、小学生のユウキは祖父母の田舎の家に遊びに行くことになった。祖母は昔から不思議な話をたくさん知っており、ユウキは彼女の話を楽しみにしていた。
ある日、ユウキは祖母の押し入れを調べていると、古びた紙切れを見つけた。それは、手書きの手紙の一部だった。手紙は以下のように書かれていた。
“愛しい友よ、もうすぐ会えるね。いつも一緒にいるような気がする。”
ユウキは不思議に思いながらも、手紙の裏面を見ると、そこには次の言葉が書かれていた。
“でも、君を一生の友にするためには、今夜、森へ行かなければならない。”
ユウキは祖母に手紙を見せ、その意味を尋ねた。祖母は静かに笑って言った。
“それは昔、人々が友達を作るために行っていた古い習慣の話よ。でも今はもうやらないのよ。”
夜が訪れ、ユウキは紙の友との約束を思い出した。彼は一人で森へ向かい、星明かりの下で静かに歩いた。
すると、不思議なことが起こった。森の中から声が聞こえ、ユウキは影の中に何かが現れるのを見た。それは人間の形をしていたが、透明で紙のように薄かった。
ユウキは怖くて動けなかったが、影は彼に微笑みかけ、言った。
“ありがとう、君は私の友達になってくれた。これからもずっと一緒にいよう。”
ユウキは紙の友と手を取り合い、そのまま消えていった。
翌朝、祖母がユウキの部屋を訪れると、彼はもう二度と帰らなかった。部屋には手紙だけが残っていた。
“私たちはずっと友達だよ。”
この小説は、表面的には祖母の話と不思議な友情に焦点を当てていますが、裏には不気味な要素が含まれています。紙の友との交流は、幻想的な要素が加わり、読者に怖い印象を与えることを意図しています。友情の意味と裏に潜む謎についての解釈は読者に委ねられています。
まぁまぁ悪くない内容です。ちょっと私が意図した小説とは違いましたが、十分にお題に応えていると思います。これはChatGPTが出した原文ですが、これを基にアレンジしてもいいですし、さらにChatGPTに指示して内容を膨らませたりしても面白いですね。
他にも色々な使い方がある
今回紹介したのは、ほんの一例ですが、他にも以下のような使い方があります。
- 長文の内容を400字程度に要約する(おススメ)
- 語学の話し相手になってもらう
- 翻訳してもらう
- 悩みを相談してみる
- テストの問題をつくってもらう(イマイチ)
- 情報を与えて、わかりやすい説明文に変換してもらう
- 校閲をしてもらう
要約や説明文に変換してもらうのは得意のようです。情報がたくさんありすぎて把握できないような時に時短でお願いしてもらうのもいいかも。反対に翻訳やテストの問題をつくるのは、精度の問題からかあまり良くありませんでした。下手すると回答すら間違っていることがありました。翻訳も100%の正確さを求めてはいけない印象で、大体こういう意味という受け止め方をしないと間違いが起きそうです。
今日紹介したのは無料のバージョン3.5で試してみました。最新バージョンであればさらに精度が高くなるため、それこそ使い方によっては仕事や生活自体に影響を与えそうです。良い意味でも悪い意味でも。
是非あなたも使ってみてください。あとこんな使い方もあるよという方は是非教えて下さい。
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