今日は習慣の力について話していこうと思います。人は必ず何かしらの習慣を身に着けています。12時になれば昼ご飯を食べ、寝ようと思った時に歯を磨く、そういう毎日必ず行なう所謂ルーティーンというものに加え、何かのきっかけ(トリガー)でつい行なってしまう習慣もあります。例えば、私だったらステーキを食べるなら赤ワインが欲しくなりますし、小説や漫画を読み始めてしまったらいつも読み切ってしまいます。皆さんも良い悪いは別にして必ず習慣があるはずです。
習慣は継続し蓄積していく
習慣化しているものは、本人の努力とは無関係に働きます。自然とそれをやり続けてしまうので、ほおっておくと継続をし続けていきますし、その行為は蓄積していきます。例えば、筋トレがすでに習慣化している場合、本人は筋トレをすること自体はすでに努力の範疇になく、その筋トレにおける効果はどんどん蓄積していき成果につながっていきます。傍から見ればものすごい努力をしているように思えますが、実は本人はそれが習慣化しているため、全然努力と思っていません。それどころか筋トレをやめるという行為自体が苦痛に感じるようになります。
脳は良い習慣と悪い習慣を区別しない
筋トレのように結果として良い方向に進む習慣はいいのですが、ご存じの通り習慣には悪い習慣も存在します。例えば毎日の飲酒、はい私のことです、毎日きっちり飲み続けることは決して身体に良いとは限りませんが、習慣化してしまった私としては基本やめることは考えていません。私以外でも、食後のデザートがやめられないとか、タバコがやめられないとか、出来れば続けない方が良さそうなものも習慣化してしまうとやめるのが非常に困難になります。
脳は習慣化するものに対して良い悪いを区別しません。というか出来ません。よくも悪くも脳は習慣化したものを愚直に継続してしまう性質を持ちます。
目標のために良い習慣を身に着ける
人は努力し続けるのは非常に辛いものです。でも、習慣の力を利用して、一度習慣化してしまえばそのあとの努力は努力でなくなり、楽に継続していけます。目標を達成するためには、色々なことをしなければならないと思いますが、一番の近道はいかにやるべきことを習慣化してしまうか、であります。
習慣化するまでの日数とトリガー
色々な説がありますが、最低でも21日、平均で66日で習慣化するというデータがあります。個人的には完全定着は3ヶ月、つまり90日はかかると思っています。習慣化させるためにとても重要なのは、何がキッカケ(トリガー)なのかを意識することです。そのトリガーで自分のやるべきことを繋げるのです。
具体例を挙げます。ダイエットに成功した妻の話です。妻と相談してダイエットするにあたり、2つのことを習慣化させました。それは、食事の際に写真を撮ってSNSのグループチャットにアップすること、そして毎日体重計に乗ること。これだけです。食べる時間や内容はさておき、とにかくまずこの2つを習慣化することを最優先しました。
この場合のトリガーは、食事をすることと入浴することです。この二つは生活する上で必ず毎日行うことです。これをトリガーに置き換えました。これにより、妻は今でもどんな状況であろうと、食事の際は必ず写真を撮ってアップすることを忘れずに、また入浴後に体重計に乗るようになりました。大体3週間くらいでこの習慣は身につきました。
すると面白いことになります。毎日食べているものをアップするので変なものを写したくなくなります。そうすると自然と食事の質が変わり、量も減っていきました。量を減らすとお腹が空きますが、さらに食べようとするならまたその記録をアップしないといけません。そうすると少ない量で満足する食事の内容にどんどん変わっていきます。並行して、毎日体重計にも乗ります。食事が減っているのですから体重も体脂肪率も当然少しずつ減ります。食事制限をしていることで、その成果が数値に現れるようになるとさらにモチベーションにつながります。このサイクルが非常に大事で、習慣化した後、妻はどんどん痩せていき、結果‐12㎏まで落ちました。数値は明かせませんが体脂肪もビックリするくらい落ちました。9ヶ月たった今も習慣化していますので、痩せた後も写真をアップすることと体重計に乗ることはずっと続けています。
習慣化するまでが大変
良い習慣化をつくるために、すでにあるトリガーを利用して、習慣を置き換える話をしました。自分の生活上のトリガーを探してみましょう。朝起きた時、まず何をしますか?何をきっかけにお風呂に入りますか?出先でついやってしまうことはありませんか?それを見つけて、これから始めようと思っている習慣に置き換えてみてください。
ただ、問題は習慣化するまで定着させるのが一番大変なのです。やろうやろうと始めてみたものの三日坊主というのはよく聞く話です。どれだけ強い意志で始めたとしても最低21日、平均66日はとてつもなく長いです。裏を返せばここさえ乗り切れば習慣の力で進んでいけるのですが、この難関をどう乗り越えるのかが鍵となります。
外部要因に頼る
私の結論から言うと、一人では無理です。よほどの強固な意志がない限り習慣を変えるというのは本当に難しいです。少なくとも私には難しいです。では、どうすればいいのか。外部要因に頼ることが秘訣だと思います。外部要因とは、自分以外の誰かの助けや自分の周りの環境の影響のことを言います。
妻の例でいえば、外部要因は私やグループチャット上の監視です。実際は監視するほど厳しくチェックしていたわけではありません。でも人の目というのは何も言わなくても実は影響力が強く、一人では甘えてしまう場面でも踏ん張ることができます。
環境についていえば、例えば語学を勉強する際に一人で勉強するよりその国に行ってしまった方が早いということが挙げられますね。強制的に学習しないと生活に直結するような環境下だと覚えもやはり違います。私も台湾・中国で言葉が話せないと生活が危うかったので必死で勉強しました。
コワーキングスペースの利用
はい、ようやく言おうとしていた結論にたどり着きました。長々と習慣化の話をしてきましたが、言いたかったことは、コワーキングスペースをうまく利用してはどうかという提案でした。
私自身は家で仕事をする習慣が全くないため、家ではだめです、集中できません。おそらく勉強でも同じことが言えます。コワーキングスペースはカフェや図書館などと同じで他人がいる空間です。集中せざる得ない環境とも言えます。
またコワーキングスペースに来る、ということ自体がトリガーに使えます。私自身コワーキングスペースに来た瞬間にスイッチが入ります。うまく利用すれば仕事や勉強で良い習慣が作れるかもしれません。
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