コワーキングスペースと賃貸事務所を比較してみる

コワーキングスペースという言葉がここ数年で大分定着してきたとは言え、個人的には、まだまだ知名度としては低い気がしております。周りの友人や知人からは「何それ?」と聞き返されることもしばしばあります。そういった認知レベルですので、コワーキングスペースをどのように活用するものなのかイメージがしにくい方もいらっしゃると思います。そもそも仕事をする場であるなら事務所と何が違うのかという疑問もあるかもしれません。そこで、今回はコワーキングスペースと事務所を賃貸した場合でどう違ってくるのか、比較してみようと思います。

コスト面での比較

さぁ起業しよう開業しようと思った時、まずどこで始めるかは非常に重要ですね。資金が潤沢にある場合は、きちんと事務所を構えてしっかりとスタートすることができますが、なかなかそういう状態で始められるビジネスは少なくて大体決まった資金で何とかやりくりしながら始めることが多いかと思います。特にビジネスは、スタートしてすぐ売り上げを立てることは難しく、できることなら初期費用も抑えたいところ。

本当に資金に余裕がない場合は、自宅などで開業される方もいらっしゃると思います。ただ本格的にビジネスをするとなると自宅兼事務所も厳しくなると思います。そうなるとやはり別途事務所が必要となってきます。

ここで賃貸事務所とアントハウスコワーキングスペースで初期費用とその後の運転費用がどのようにかかってくるかシミュレーションしてみましょう。

まずは初期費用から。

初期費用比較ー賃貸事務所は合計283,000円に対し、アントハウスコワーキングは13,800円

当然のことながら、初期費用はコワーキングスペースの方が圧倒的に安いです。いざ事務所を借りるとなると賃料以外にも色々費用がかかります。デスクや椅子も買わなくてはいけませんし、インターネット(インフラ)環境も整えなければなりません。アントハウスは入会金も事務手数料もいただいていません。起業における費用をぐっと抑えることができます。

初期費用だけではありません。ビジネスを続けるということはランニングコスト、つまり運転費用も考慮しなければなりません。

運転費用も比較してみましょう。

運転費用比較ー賃貸事務所は合計83,000円に対し、アントハウスコワーキングは15,800円

こちらも一目瞭然。圧倒的にコワーキングスペースの方がリーズナブルでビジネスをしていくことができます。印刷費用はアントハウスでも発生しますが、モノクロ印刷5円、カラーでも30円で提供しており、非常にお安いです。

利用面でのメリットデメリット

コスト面では圧倒的にコワーキングスペースが有利ではありましたが、利用面ではどうでしょうか。賃貸事務所と比較したときのコワーキングスペースのメリットとデメリットを紹介します。

コワーキングスペースのメリット

  • 常に新鮮な環境で刺激的に仕事ができる。
  • 人との交流により新しいアイディアやビジネスチャンスが生まれる。
  • 掃除など事務所維持に必要な労力がいらない。
  • 相談できる人がいる。

コワーキングスペースのデメリット

  • 情報漏洩などのセキュリティリスクがある。
  • 会員数が多くなると席の確保が難しくなる。
  • 人との交流を持ちたくない人には居心地が悪い。
  • 資源の専用化が難しい。

コワーキングスペースは、コストを下げるため様々なものの共有化やシェアをすることが必須となります。デスクも会議室も基本的には共有するものなので、タイミング次第では使用が難しいこともあります。会員数の上限がないようなスペースでは席の確保すら難しいこともあり資源の専用化は難しいと言えます。

私が思うにコワーキングスペースは、開業初期の軌道に乗るまでの「つなぎ」として利用していただければ良いと思っています。ある程度の規模のビジネスになれば、きちんと事務所を設ける必要性が出てきます。そのスタートアップのお手伝いができれば、十分だと考えています。もちろん、それ以外にもコワーキングスペースは色々な用途に利用できると思いますし、事務所とコワーキングスペースを併用する方法もあります。是非このスペースを皆さんで活用してください。

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