stationwork

駅に設置されているブースについて考えてみる

いつのころからか、駅のいたるところに電話ボックスのようなコワーキングブースが設置されているのを見かけるようになりました。知っている人は当然知っていますが、接点のない人からすれば「何だろう、あれ」と思っているのではないでしょうか。それとも毎日通勤・通学している人であれば周知しているものなのでしょうか。私は最近、ほとんど電車に乗らなくなってしまったので、この辺の感覚は良くわかりません。誰か教えてください。そんなわけで、たまに電車乗るとあちこちで見かけるので、気になってしかたない駅ナカに設置されているワークブースについて書いていきたいと思います。

新宿のブース

駅ナカに設置してあるワークブース

先日新宿に用事があって出かけた時に、東口付近で見かけたのでパシャリしました。番号が5、6ということは近くに1~4、さらには7以降もあるのかも知れません。また、昭島駅でも同様の型を見ましたので、同じ系列だと思います。新宿のような都心はともかく、西多摩の方まで設置されているのは驚きました。やはりニーズがあるということでしょうか。

調べてみたところ、StationWorkという会社が運営しているブースで、同様のタイプは全国に362箇所に数台設置されていました(23年9月19日時点)。中は空調も効いており、デスク・椅子・Wi-Fi・電源などが設置されています。改めて見ると結構な数が設置されていてビックリです。

忙しい人向けの細かい時間区切り

料金は大体全国一律で15分275円。少し単価は高い気もしますが、立地と人通りを考えれば適正かと思います。いや、むしろ安いかも。忙しい会社員のために隙間時間設定なのもありがたい。電車で移動中にパソコン開かなければいけないっていう状況は過去の私も経験あります。駅ナカとか結構パソコン開けられるような環境もなくて大変でした。しかも、そういう時は1時間も2時間も必要ではなく、緊急性はあるが大体20分前後で解決することが多いです。都心ならばそういう人はきっと多いと思います。

移動中で、食事処に寄る時間もない時、コンビニなどでパッと買った軽食をホームでムシャムシャしてたこともありましたが、15分くらいならこの中入って食べながらメールのチェック位しそうです。特に今は残暑も厳しくてホームも暑いですからね。私が会社員なら利用する可能性は高いです。

でも、これって採算とれるのか

私もコワーキングスペースを運営しているので、気になるのはこの料金設定で採算が合うのかです。いくら人通りが多いところでも、常に人が入っているわけではないですし、現に私が見かけたブースで人が入っているのを見たことはまだありません。ただ、2018年にサービスを開始して以来、現在まで全国に300箇所以上も設置しているということは当然採算に見合っているからに他なりません。実際の状況は運営会社にしかわからないことかも知れませんが、採算が合わなければここまで拡大することはないでしょう。

インタビュー記事見る限り、会員から結構人気があるようです。去年22年9月時点で会員数は約25万人とのことなので、今はもっと多いと思います。通常のコワーキングスペースとも違って、駅ナカという立地はむしろ長く使うというよりも30~60分の短い時間での利用が多く、ウェブ会議などで利用している人が多いとのこと。しかも占領スペースは1㎡程度。場所を取らないため、もしかしたら自動販売機よりも利益が高いのではないかと思っています。採算が合うどころか、かなり利益を出していると推測されます。

アントハウスも見習う点がいっぱい

調べれば調べるほどに、よく考えられています。何気なく見かけたブースを記事にしようとしていただけでしたが、むしろ勉強になりました。もちろん駅ナカ、それも都心に近い立地と福生徒歩5分の立地で同じことが出来るわけもありませんし、そもそもニーズも違いますので、出来たとしてもあまり意味はないと思います。福生には福生のやり方があると思います。

こちらはゆっくりじっくり仕事ができる環境を提供したいと思います。徐々に会員様も増えてきましたが、数時間単位で利用する傾向があります。そのつもりで、これからも居心地のよい、それでいて程よい緊張感で集中できる空間を提供してまいります。どうぞよろしくお願いします。

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